最小限の手間でMac上にOACIS環境を構築する方法
この記事ではMac上で最小限の手順でOACISの環境をセットアップする手順について解説します。
OACISは様々な環境で動作する様に汎用的に作られている一方で、Linuxの知識がないとセットアップが難しい部分もあります。ここでは「とにかくこの手順に従えばセットアップできる」という方法をお伝えします。詳細が知りたくなったら公式ドキュメントを参照してください。 2020年1月時点で最新のv3.7.0をインストールします。
手順は以下の通りです。
- Rubyをインストールする
- MongoDBとRedisをインストールする
- localhostに対してSSHログインできるように設定する
- OACISのソースコードをダウンロードする
- OACISを起動する
- OACISにlocalhostを登録する
Rubyをインストールする
rbenvを使ってインストールします。rbenv自体のインストール手順はこちらを参照してください。rbenvをインストール後は、rubyをインストールします。
rbenv install 2.6.5 && rbenv global 2.6.5 gem update bundler rbenv rehash
MongoDBとRedisをインストールする
homebrewを使ってMongoDBをインストールします。 詳細はMongoDBの公式ドキュメントを参照してください。
brew tap mongodb/brew brew install mongodb-community@4.2 brew services start mongodb-community@4.2
同様にhomebrewを使ってRedisをインストールします。
brew install redis brew services start redis
localhostに対してSSHログインできるように設定する
「システム環境設定」-「共有」を開き、「リモートログイン」にチェックを入れます。 場合によっては「ファイアウォールによりブロック」と表示されているかもしれませんが問題ありません。
続いて、鍵認証の設定をします。
ssh-keygen -t rsa -N '' -f ~/.ssh/id_rsa cat ~/.ssh/id_rsa.pub >> ~/.ssh/authorized_keys
これで自分自身の端末(localhost)にパスワード無しでログインできるようになります。 以下のコマンドを実行してみてください。ここまでの設定がうまくいっていれば、ホームディレクトリのパスが表示されるはずです。
ssh localhost pwd
OACISのソースコードをダウンロードする
OACISのソースコードをダウンロードします。どこのディレクトリで実行しても良いですが、ここではホーム直下で行います。
git clone --recursive -b master https://github.com/crest-cassia/oacis.git cd oacis bundle install
また、xsubというツールもインストールします。
cd ~ # home directoryに移動 git clone https://github.com/crest-cassia/xsub.git echo 'export PATH="$HOME/xsub/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile echo 'export XSUB_TYPE="none"' >> ~/.bash_profile
OACISを起動する
先ほどダウンロードしたOACISのディレクトリに移動して、OACISを起動します。
cd ~/oacis bundle exec rake daemon:restart
これで http://localhost:3000 にブラウザからアクセスすると、OACISのトップ画面が表示されます。
OACISにlocalhostを登録する
OACISの画面からlocalhostをジョブの投入先として登録します。 画面上部の"Host"、"New Host"を選択し、以下の項目を入力します。
- Name : localhost
これでlocalhost
というホストが登録され、ジョブの投入先として選べるようになります。